総集編「民主党外交」 2012 10 28
書名 破壊外交 民主党政権の3年間で日本は何を失ったのか
著者 阿比留 瑠比 産経新聞出版
これは、何度も書いてきましたが、もう一度書きます。
日本の民主党は、外交を「近所づきあい」と勘違いしていないだろうか。
確かに、「近所づきあい」ならば、
「事なかれ主義」の方がよいかもしれません。
しかし、それを外交まで持ち込むと、大きな間違いとなります。
この本から、気になるところを引用しましょう。
手元に、「民主党が政権をとれば」というチラシがある。
「アメリカ追従で破綻した小泉・安倍外交路線を転換し、
わが国の外交への信頼を取り戻さなければなりません」
「一回やらせてみよう 民主党」
一回やらせてみた結果、今どういう問題が生じているだろうか。
鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦の3代の政権は、
「公約」通り、日米同盟を弱体化させた結果、
近隣諸国を増長させた。
民主党が最も重視したはずのアジア外交は見事に破綻し、
日中、日韓関係は、戦後最悪となっている。
(以上、引用)
民主党政権が、外交において、何をやりたかったのかは、
今となっては、推定するしかありませんが、
おそらく、自主独立路線のフランスのような外交をやりたかったのかもしれません。
しかし、フランスは、核武装し、原子力潜水艦も保有し、
軍事予算も、対GDP比で、日本の2倍以上あります。
さらに、フランスは、世界トップレベルの原発大国です。
この現実を知らないで、「国家の独立」は語れないでしょう。
民主党は、「見たいところは見て、
見たくないところは見ない」という少女漫画の世界に陥ってしまったのか。
それにしても、マスコミも、
民主党政権が、これほど無残な結果になろうとは、夢にも思わなかったでしょう。
民主党は、野党時代、「影の内閣」として、
政権運営の練習を何年も何年も続けてきたからです。
なぜ、このような結果になったのか。
それをマスコミは検証する必要があるでしょう。